BASEL WORLD2012 CHRONOSWISS New Model | 2012年 クロノスイス新作 カイロス クロノグラフ　01

　 クロノスイスの長寿命モデルである「カイロス クロノグラフ（Kairos Chronograph）」の第二世代モデル。1991年に発表された第一世代モデルは、時刻表示計を3時位置、スモールセコンドを9時位置、30分積算計を12時位置、12時間積算計を6時位置に配置し美しい左右対称形を成すダイアル・レイアウトが特徴であった。「カイロス（Kairos）」とはギリシア語で「好機＝チャンス」を意味するがその語源は「刻む」。転じて「時刻」を指し、同じギリシア語「クロノス（Chronos）」の字義「時間」とは同類の言葉になる。クロノスイスの社名の由来が「クロノス」と「スイス」であることから、この「カイロス」も同等の重要さを持つ名称と判断できる。それゆえの長寿命モデルであろう。

　 本年発表の第二世代モデルの搭載ムーブメントは自動巻きCal.C.771。プレスリリースには明記されていないが、ETA社の7750ベースと推測できる。それゆえクロノスイスに特徴的なシンメトリックなダイアル・バランスは見られないが、それよりも当モデルは、スターリングシルバー製ダイアルのギョーシェの美しさに注目すべきだ。

　 ケースサイドはコインエッジ仕上げだが、ベゼルをポリッシュ仕上げにすることで一種のアク抜き効果が表れ、すっきりとした印象にまとまっている。なおケースサイズは第一世代モデルより4mmもアップした42.0mmである。

＞ダイアルの深掘り効果満点