1830年に創業したボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)は、スイス屈指の長い歴史を誇る老舗ブランド。それでいて、中心価格帯を30万円台に抑えているため、非常にコストパフォーマンスに優れている。
100万円を超える高額モデルが多数登場するSIHH会場では、一般的な勤め人でも購入できるミドルレンジの価格帯は、それだけでも注目が集まる。しかも、ケースの作りや針の質感などは、他社と比べても十分なクオリティがあるので安心して勧められるモデルが多いというのも特徴だ。
ここ数年は、“シーサイドリビング”というテーマを軸に、リラックス感のあるクラシックウォッチを展開してきたが、今年はデザインの変更こそないものの、素材や機構で高級感を高める動きが目立っていた。