スイス時計には“高品質”という揺るぎないイメージがある。そのイメージは価格の多寡によって左右されるものではない。
1853年にル・ロックルにて創業したティソ(TISSOT)は、ミドルレンジの価格帯にありながら、抜群のクオリティを実現している。時計ブランドのトップ10に入るほどのメガブランドであるということ、そして160年目を迎えるという老舗のプライドが、優れた時計を生み出す原動力だ。
ティソの歴史は“エポックメイキング”の歴史と言い換えることができる。1916年に登場した「バナナウォッチ」の美しいアール・デコデザインや1930年に完成させた世界初の耐磁時計、そして1969年の「ティソ シデラル」ではプラスティックケースを採用して時計界を驚かせた。
現在もタッチセンサー付きのハイテクウォッチ「T-タッチ」など、個性的なモデルは多い。歴史と伝統、そして先進性をミックスすることで、ティソは更なる高みを目指している。