
時計界において新素材開発の先駆者といえるのが、いち早くセラミックスを時計ケースに採用したラドー(RADO)である。彼らは傷が付きにくい時計を作るべく、非常に硬いウルトラハードメタルを考案した。しかしこの素材は重たい。そこで同様に傷が付きにくく、しかももっと軽量な素材として目を付けたのが「ハイテクセラミックス」だった。
ハイテクセラミックスはステンレススティールよりも圧倒的に硬く、そして軽い。つまり購入時の美しさを保ちつつ、快適に着けられるということだ。しかもセラミックス技術に優れたラドーでは、複雑な形状に仕上げることもメタリックカラーにすることも自由自在であり、他社とは異なる進化を見せている。
時計の理想像と言えるハイテクセラミックスを武器にしたラドーは、昨年新たなデザイナーを招聘し、デザイン面でも魅力を急速に高めている途中だ。