クエルボ・イ・ソブリノス(CUERVO Y SOBRINOS)の社長マルティオ・ヴィラ氏のモータースポーツ、特にヴィンテージカーやレースに傾ける情熱は相当なもので、イタリア人らしくもはや氏の人生の一部になっている。
ミッレ ミリア(イタリアの公道を走るクラシックカー・レース)やタルガ・フローリオ(イタリアのシチリア島で開催された公道レース)などへの参加に加えて、昨年2012年の6月にはイタリアの北部アルプス地帯で行われたヴィンテージカー・レース「サマー・マラソン」のメインスポンサーも務めた。
そして本年、ついに自社名を冠する「クエルボ・イ・ソブリノス・カップ」を6月末に開催。これは1969年以前に製造された総勢60台のヴィンテージカーによる、イタリア・ボルミオからスイス、オーストリアの全長500kmを回るレースである。
これを記念して「レーシング・コレクション(RACING COLLECTION)」からは、カーボンファイバー・ダイアルを採用した「ヒストリアドール・レーシング(Historiador Racing)」や、より精悍なクロノグラフ「ヒストリアドール・クロノムンド(Historiador Chronomundo)」を発表。また他の新作も盛りだくさんで、フレアードケースとオーバル型アワー/ミニッツトラックが優雅な雰囲気を醸し出す「プロミネンテ・ソロテンポ(Prominente Solotiempo)」からは、ローマン数字インデックスを持つブラック/ブラウン、ブルー/ブラウンなど計4種類のダイアルが登場。また迫力あるラウンドケースが特徴の「ロブスト」からは、愛好家であった英国首相ウィンストン・チャーチルに因んで命名された葉巻の名称「ロブスト チャーチル(Robusto Churchill)」が発表された。
このようにヴィンテージカーやシガーなど、ヴィラ社長とキューバに関わるキイワードで散りばめられた2013年のバーゼルである。