SIHH2011 Audemars Piguet New Model | 2011年 オーデマ ピゲ新作 ミレネリー4101　01

　 2009年にルノー・エ・パピからオーデマ ピゲ本社の開発部に移った日本人時計師・浜口尚大さん。彼がムーブメント設計責任者を勤めた新型自動巻きモデルが、ついに完成。それが「ミレネリー4101（Millenary 4101）」だ。

　 搭載ムーブメントはモデル名と同じCal.4101。幅37.25×縦32.9ｍｍの楕円形をしており、毎時28,800振動（毎秒8振動）、両方向巻き上げで60時間のロングパワーリザーブも特徴だ。

「このムーブメントは信頼性と精度を第一に考え、耐久性を優先しました。ローターの軸にはセラミックス製のボールベアリングを採用し、十年経過しても磨耗が起きない構造です。同時に巻き上げ効率も向上しています。

　 また、テンプまわりを一新し、精度が出やすい設計にしました。もちろん、外観も重要。ブリッジ（輪列を支える部品）が12個と多いのですが、これはたとえコストがかかっても、デザイン側からの要望に応えた結果です」（浜口氏）

　 ケースはピンクゴールドの他にSSがあり、こちらのモデルでは、ムーブメントに電解プレート処理を施し、ブラックに染められている。

＞創意工夫を凝らした楕円形ムーブメント