BASEL WORLD2011 PEQUIGNET New Model | 2011年 ペキニエ新作情報

噂の自社開発ムーブメント搭載モデルが、この夏、いよいよ日本に上陸!
ペキニエ(PEQUIGNET)

  フランスとスイスの国境をまたいで広がるジュラ山脈を囲む地域には、時計産業が発展している。モルトーというフランスの町も、かつて時計産業で栄え、現在でも時計学校や時計博物館が存在する。そして、ここに本社を置き、フランス時計産業の再興を目指すのがペキニエ(PEQUIGNET)である。

  同社は1973年にデザイナー、エミール・ペキニエにより設立され、宝飾系時計ブランドとしてスタートした。だが2004年にゼニス出身のディディエ・レイブングッド氏が最高経営責任者に就任したことで方向性を変え、2007年から自社ムーブメントの開発を開始した。そして2009年にバーゼル・ワールドで初の自社開発ムーブメント「カリブル ロワイヤル」を発表。2010年には「リュー ロワイヤル(Rue Royale)」と「パリ ロワイヤル(Paris Royal)」というふたつのマニュファクチュール・モデルを発表したのだ。

  ペキニエの自社ムーブメント開発を担当したのは、ラ・ショー・ド・フォンにある複雑ムーブメント開発工房勤務を経てペキニエに入社したユイ・ヴァン・トラン氏とルドヴィック・ペレーズ氏。彼らは以前の工房で、有名メゾンのために驚くべき複雑時計の開発に従事した経験を持つ凄腕の技術者。その彼らが、レイブングッド氏が求める「信頼性が高く、エレガントで視認性に優れ、取り扱いも簡単な最高のムーブメント」を目指して独創的なアイデアを具現化し、「カリブル ロワイヤル」を完成させたのだ。

  そのアイデアのひとつが、約500年前に発明された香箱のシステムに革命を起こしたことであり、この進化は「次世代ムーヴメント」として時計史に名を刻む事になるだろう。

  この「カリブル ロワイヤル」を搭載するモデルがこの夏からいよいよ本格的な販売を開始した。これは機械式時計愛好家にとって、まさに待望の日本上陸である。



取材・文:名畑政治 Report&Text:Masaharu Nabata
写真:高橋和幸(PACO)Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)

※表記は2011年6月現在のものになります。


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カリブルヴァンテアン株式会社
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-8-1
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