GRAHAM(グラハム)
ジョージ・グラハムからエリック・ロトへ
1695年グリニッジ天文台に工房を開設して以来「クロノグラフの父」と称されるジョージ・グラハムはシリンダー脱進機や、壁掛けクロノグラフなど数々の発明を行い時計産業に偉大な功績を残してきました。エリック・ロト氏はジョージ・グラハムが残した遺産に感銘を受け、その時計造りへの情熱を引き継ぐべく1995年にラ・ショードフォンにレモン社を設立、2001年に社名を「ザ・ブリティッシュ・マスターズ」と改め英国の時計マスターの名を冠した時計製作を開始、「グラハム」「アーノルド&サン」が誕生します。英国のポロ競技のトーナメントにおいてチャールズ皇太子、ウイリアム・ヘンリー両王子に紹介される形で最初のウォッチコレクションを発表しました。ロト氏はジョージ・グラハムのDNAである、これまでになかった技術、これまでになかったスタイルの時計の開発を開始します。
「NOT EVERYBODY’S WATCH」というロト氏の哲学は「クロノファイター」をはじめあらゆるモデルのデザインやコンセプトに反映されています。
(1)「クロノファイター」
グラハムの代表的なモデルであり、最大の特徴であるトリガーは一目でグラハムとわかる最も魅力的で個性的なアイコンとなっています。第二次世界大戦中、防寒用の分厚いミントングローブを着けた爆撃機のパイロットの為に開発された「クロノファイター」は飛行中でも親指で迅速に操作できる巨大なトリガー型プッシュボタンが特徴的でデビュー以来、多くの時計ファンを魅了してきました。
(2)「シルバーストーン」
自らもレーサーとしてレースに参加し、モータースポーツに情熱を注ぐロト氏は2002年イギリスのレーシングモデルを発表。イギリスのサーキットの名前から「シルバーストーン」と名づけられました。このクロノグラフにはディスクブレーキやタイヤパターンなどの車のパーツの意匠を時計デザインに取り入れる等レーシングカーへの思い入れが表れています。グラハムは2009年から多くのモータースポーツに協賛しており、2016年と2017年にはスイスの歴史あるヒルクライムレースのオフィシャルタイムキーパーを務めました。
(3)「ソードフィッシュ」
英国海軍の潜水艦から名付けられた「ソードフィッシュ」は、クロノグラフカウンターに取り付けられた舷窓のような2つの大きな目が人々を驚かせました。12時間計と30分積算計を保護するドーム型サファイヤクリスタルは拡大鏡としての役目を果たし、視認性の強化と同時にデザイン面で強烈なインパクトを与えています。
子供の心を持ち続ける大人の為に
これら、グラハムの個性的なモデルは、モータースポーツや音楽、芸術、歴史等いつまでも遊び心と夢を失わず人生を楽しむハートを持った方々の感覚にフィットします。ありきたりの時計では味わえない特別な世界、“NOT EVERYBODY’S WATCH(=通好みの時計)” を体験できます